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対処すべき課題

(2023年5月時点)

 次期の経営環境におきましては、漸く新型コロナウイルスの感染が減少傾向をたどり、各種の感染拡大防止策等も軽減又は解消される事によって、各国の経済や化粧品需要への影響も軽減しつつあります。ただし、新型コロナウイルス感染症は、わが国におけるマスク着用慣習化や新しい生活様式としての在宅勤務等の定着化など、引き続き消費者の化粧品需要に影響を与えているのに加え、マスクに影響されない目周り化粧品やマスクに付きにくい口紅の人気など化粧品需要の内容にも影響を及ぼしております。こういった新型コロナウイルス感染症収束過程(ウィズ・コロナ/アフター・コロナ)の市場の変化に対応し、化粧品ODMメーカーとして業績の回復や事業の成長を実現していくためには、新たに生まれる消費者ニーズに応える新処方の提供や、新たな高付加価値処方の開発といった取組みを着実に実施していく事が極めて重要と考えております。

 このような状況の中、当社グループは新型コロナウイルス感染症の収束を見据えた「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」にて「コロナからの復活と将来の成長に向けた事業基盤の再構築」を掲げ、「競争優位にある「強み」製品の強化と拡大」、「クリーン・ビューティーへの積極取組」、ならびに「高収益体質への転換」を重点戦略として、積極的に取り組んでまいります。

[「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」重点戦略]

① 競争優位にある「強み」製品の強化と拡大
  • ・メイク領域をフルカバーする守備範囲の広さを「強み」に積極的な営業展開
  • ・マスカラ、口紅、ファンデーション、UV、パウダーなど競争優位にある製品群をさらにブラッシュアップ
  • ・メイク製品の処方技術を活かしたスキンケアなど高機能製品を提供
  • ・容器開発への取組/充填技術の高度化
② クリーン・ビューティーへの積極取組
  • ・全ての商品分野におけるクリーン処方や高付加価値製品の提供/ポートフォリオの拡充
  • ・顧客のクリーン化ニーズに合致した機能性処方の開発
  • ・クリーン・ビューティー/サステナブル・ビューティーの実現に向けた組織体制の構築
  • ・クリーン・ビューティー/サステナブル・ビューティー製品提供に向けた各種規制対応・認証の取得
③ 高収益体質への転換
  • ・生産性・生産効率の向上/コスト競争力の強化
  • ・つくば3期等により増強した設備能力のフル活用
  • ・生産需要に合わせたファシリティの弾力運用
  • ・外部コストの抑制

[基本戦略]

① (国内)生産能力増強の推進/生産性向上/省力化に向けた戦略投資

② (海外・仏国)事業のグローバリゼーションの加速化/親会社の処方開発力活かしグループシナジーの最大化

③ 組織・風土改革/人材育成

④ ESG・サステナビリティ対応/安定した持続的経営基盤の構築